薄膜太陽電池とは、文字通り「薄い膜」のような極薄の材料を使って作られた太陽電池のことを指します。普通の太陽電池と比べると、この薄膜太陽電池はかなり薄いのが特徴です。

高校の理科の実験で、透明なシートやフィルムを使ったことがあるかもしれませんね。薄膜太陽電池も、そのようなとても薄い材料からできています。

この薄さが持つ利点は、軽量であることや、柔らかくて曲げられるタイプもあることなどです。そのため、特殊な場所や形状のものにも取り付けられやすく、デザインの自由度が高まります。

しかし、薄膜太陽電池は、単結晶や多結晶の太陽電池に比べると変換効率(太陽の光を電気に変える効率)が少し低い傾向があります。ですが、特定の条件下や応用によっては、薄膜太陽電池が非常に適している場合もあります。