「エネルギー返還期間」とは、ざっくり言うと、ある製品(この場合はソーラーパネル)を作るのに使ったエネルギーを、その製品が実際に動き始めてから「元に戻す」のにかかる時間のことを指します。
例えば、お金を使って何かを買う時、そのお金を元に戻す、つまり稼ぎ戻すのにどれくらいの時間がかかるかを考えることがありますよね?「エネルギー返還期間」も似たような考え方です。ただ、お金の代わりに「エネルギー」を考えるだけです。
具体的には、ソーラーパネルを製造する際に、原材料の採掘や製造工程、輸送などで使われるエネルギーの合計を考えます。そして、そのソーラーパネルが稼働し始めてから、どれくらいの時間でその合計エネルギーを太陽からの発電で「稼ぎ戻せる」かを計算するのです。
この「エネルギー返還期間」が短ければ短いほど、ソーラーパネルはエコで効率的だと言えます。なぜなら、短い時間で製造時に使ったエネルギーを回収できるということは、その後はほぼ純粋にクリーンなエネルギーを得られるということになるからです。