ソーラーパネルは、太陽光を電気エネルギーに変換する装置です。太陽の明るさはもちろん、気温もその性能に影響を与えます。
多くのソーラーパネル、特にシリコンベースのもの、は「25℃」での性能が基準とされてテストされます。つまり、工場での性能テストやカタログなどに書かれているデータは、大体この気温(25℃)でのものとなっています。
なぜ25℃なのかというと、これは一般的な室温や春秋の適度な気温として国際的に受け入れられているからです。
しかし、実際の屋外環境でのソーラーパネルの温度は、太陽光の直接的な影響を受けるため、気温よりも高くなることが多いです。
ソーラーパネルの表面温度は、気温の25℃の日でも40℃以上になることもざらです。そして、パネルの温度が上がると、以前説明した「温度係数」によって、発電効率は少し低下します。
要するに、ソーラーパネルが最も性能を発揮する「気温」はおおよそ25℃ですが、実際の環境下では、パネル自体はもっと高温になるため、効率が多少低下することを理解しておく必要があります。