ソーラーパネルを接続する際の「直列接続」と「並列接続」の基本的な考え方を、水の流れに例えてみましょう。
- 直列接続:水の流れを一つの道(チューブやホース)に途切れずに通すイメージ。この方法でつなげると、水の「勢い」(電圧)は増すが、「量」(電流)は変わらない。
- 並列接続:いくつかの水の流れを同時に並べて流すイメージ。この方法でつなげると、水の「勢い」(電圧)は変わらず、「量」(電流)が増える。
それでは、ソーラーパネルを直列接続と並列接続のどちらでつなぐかを選択する際の見極め方を説明します。
- システムの電圧が必要なとき(例:家庭用と産業用の違い):一般的な家庭用ソーラーシステムの電圧は比較的低めですが、大きな産業用のシステムではより高い電圧が必要なことがあります。電圧を上げる必要がある場合、直列接続を選びます。
- ケーブルの長さや費用を節約したい:電流が大きいと、太いケーブルや高価な機器が必要になることがあります。電流を分散させてケーブルの太さを減らしたい場合、並列接続を選ぶと良いでしょう。(参照:ソーラーパネルとケーブルの太さや種類の関係は?)
- パネルの影や遮光の問題:一部のパネルが影で覆われてしまう場合、直列接続だと全体の性能が影響を受けやすいです。並列接続を選ぶことで、影の影響を少なくすることができます。
- パネルの仕様が異なる場合:異なる仕様のソーラーパネルを混在させる場合、それぞれのパネルが最も効率的に動作するように、直列と並列の組み合わせを検討することがあります。
結論として、直列接続と並列接続の選択は、システムの要件や目的、設置環境などによって異なります。
そのため、具体的な状況やニーズに合わせて、最適な接続方法を選ぶことが重要です。