部分影とは、ソーラーパネルの一部だけに影がかかっている状態のこと。木の枝、物干し竿、手すり、電柱、自分の影などが、パネルの一部に落ちている状態を指します。
ソーラーパネルは、少しの影でも発電量が大きく下がることがあります。
1/4が影なら3/4残る、とはならない
ソーラーパネルの中では、複数のセルがまとまってつながっています。そのため、一部のセルが暗くなるだけで、その部分が電流の流れを妨げ、パネル全体の出力が下がってしまいます。
「パネルの1/4だけが影なら、発電量も3/4くらい残る」と考えたくなるところ。実際にはそうならないことが多く、面でしっかり影が入ると、入力Wが数Wまで落ちる場合もあります。
入力Wが急に落ちたら、故障より先に影を疑う
ポータブル電源の画面で入力Wが急に下がったとき、原因が故障ではなく部分影ということはよくあります。
折りたたみソーラーパネルや、複数面に分かれたパネルは特に注意が必要です。1面だけに影が入ったり、1面だけ折れた状態になったりすると、発電量が大きく落ちます。太陽は時間とともに動くので、設置直後は影がなくても、数十分後に影が入ることもあります。
仕様表ではわからない。設置場所を見て確かめる
部分影は、仕様表の数値では判断できない項目です。確認するときは、実際の設置場所を見ます。
- 木の枝や葉の影
- ベランダの手すり
- 物干し竿
- 電柱やフェンス
- 車体や建物の影
- 自分や荷物の影
入力Wが低いときは、パネル面に小さな影が乗っていないかを先に見てみてください。
バイパスダイオードがあっても、影の影響はなくならない
ソーラーパネルには、影の影響を逃がすためのバイパスダイオードが入っていることがあります。ただ、ダイオードがあれば影の影響がなくなる、というわけではありません。影の入り方や内部の配線によっては、発電量は大きく下がります。
製品ごとの内部配線は公開されていないことも多いため、最終的には実際の入力Wを見ながら判断します。
設置後もときどき、パネル面を確認する
部分影を避けるには、パネル全体にできるだけ均一に日が当たる場所を選びます。影が入りやすい場所で使うなら、設置後もときどきパネル面を確認しておくと安心です。
発電量が急に落ちたら、ポータブル電源やケーブルを疑う前に、まず影、角度、汚れを確認しましょう。