ソーラーパネルは、少しの影でも発電量が大きく落ちることがあります。

理由は、パネル内部のセルがまとまってつながっているためです。

一部のセルに影がかかると、その部分が電流の流れを妨げ、パネル全体の入力Wが下がることがあります。

どれくらい落ちるのか

100Wクラスのパネルで実測した例では、影なしで約90W出ていた状態から、1面にしっかり影を入れると3〜4Wまで下がりました。

別のフレーム型100Wパネルでも、影なしで約90W、遮蔽物を1枚当てると4W前後まで下がりました。

一方で、細い枝1本ほどの薄い影では、70W前後を保つこともありました。

つまり、影の有無だけでなく、影の濃さ、太さ、かかる位置、面積によって影響が変わります。

なぜ1か所の影で大きく落ちるのか

ソーラーパネルのセルは、直列に近い形でまとまっている部分があります。

直列接続では、どこか一部が流れを妨げると、全体の電流に影響します。

そのため、パネルの一部分だけが暗くなっても、発電量は単純に面積比で下がるわけではありません。

「1/4が影なら3/4は発電する」とは限らない点が重要です。

バイパスダイオードがあれば大丈夫か

バイパスダイオードは、影の影響を逃がすための部品です。

ただし、影の影響を完全になくすものではありません。

影の入り方や内部配線によっては、バイパスダイオードがあっても入力Wが大きく下がることがあります。

ポータブルソーラーパネルでは、内部配線やダイオード構成が詳しく公開されていないこともあります。

設置で気をつけること

設置するときは、パネル全体に均一に日が当たる場所を選びます。

特に、次のような影に注意します。

  • 木の枝や葉
  • ベランダの手すり
  • 物干し竿
  • フェンス
  • 車体や建物
  • 自分の影

太陽は時間とともに動くため、最初は影がなくても、あとから影が入ることがあります。

入力Wが急に下がったときは、接続不良を疑う前に、まずパネル面の影を確認します。